堕天使の煉獄
2014-01
27
01:12:58
単純なもの程
森博嗣 「笑わない数学者」読了。
なにげにシリーズ前作「冷たい密室と博士たち」が
山もオチもない、盛り上がりに欠ける感じの内容だったのですが
今作は結構面白かった。
んでもちょっと笑ったのが
那古野(なごの)市という架空の都市名が出てくるのですが
これは実際には名古屋市なのですけども。
事件が起こるのは津市。
(わりと地元近辺なので知ってる地名ばかりだとなんかうれしいw)
んで、那古野市から津に、冒頭では近鉄特急で行くのですが
その後もう一度事件現場に行くときは車で、高速に乗っての行くのです。
その時、東名阪が東那阪となっててワラタw
どう読むんだこれw
東名阪は「ひがしめいはん」もしくは「とうめいはん」と読むのが普通だと思われ。
名古屋の「な」が繋がると「めい」とよみかえられてるのですけども
那古野の「な」は読み替えられないので「とうなはん」とかしか読めないw
そういえばジオブリの場合は普通に東名阪だったな。
名古屋の地名も普通に出てきたりして
綾金市=名古屋のようでいて、パラレル都市みたいになってるらしい。
んで「冷たい密室と博士たち」なのですが。
シリーズ第一作の「すべてがFになる」の時にも思ったものの、
前作はそうでもなかったのでその思いは薄まったのですが
今作は色濃く出てた特徴として、このシリーズは「天才」とか呼ばれる人々の
常人とかけ離れた思考や行動原理をウォッチする話なのだなーとか。
二ノ宮知子の「天才ファミリーカンパニー」とか「のだめカンタービレ」的な。
そう思うと、ミステリー的なのはオマケなのかなとか。
今作のも、ミステリー部分である
建物の外にあるブロンズ製のでっかい像が消えるトリックとかは
あまりにもあからさまで、むしろ逆にそれはないわーとおもったら
その通りだったりして。
あれでホントにだませるのかよと、いまいち現実味がないかんじで。
ブラクラのロックじゃないけど、
不確定要素を潰していって、最後に運だけになったときに
最高の賭になる。
ミステリーの場合でも、不確定要素を潰していって
いわば完全犯罪を目指すわけですよ。
んでもやはり運で勝負しなくてはならない部分もでてくる。
が、そこがハラハラして面白いワケで。
そこでトリックが不確定要素のこったままで展開されると
やっぱ面白くないんですよね。
たとえば誰かがタバコを吸っただけで崩れるトリックがあったとして
そうしたら、そこではタバコを吸えない状態を作るべきじゃないですか。
ただ、その時なんとなく理由もなく吸わなかった。
なんてのは、悪い方のご都合主義ですよね。
それが、ものすごく込み入った大がかりなトリックであるほど
細部にそう言うところがあったりすると、がっかり感大きいです。
んでもまあ、運の度合いというか、掛け率は
どのくらいで見積もるのかは読む人次第なのかも知れないですけども。
というわけで、あんましミステリー部分には
それほど期待しないほうがいいシリーズっぽいですね。
トリックの解答のところで、天動説地動説に例える下りは、
なるほどなーとおもったりしたけど。
むしろ動機付けというか、現象自体に意味を持たせたトリックといった感じで
そこでもやっぱトリックはエッセンスな感じで
登場人物の思想とか考えとか、そっちの方がメインなのだなーと。
思えば、笠井潔の矢吹カケルシリーズも、ミステリーよりも
哲学的考察のほうがメインだものな。
逆に、本格ミステリーと標榜してるものは
意図的に読者を騙そう騙そうとしてる
もはや悪意とも取れるようなものが結構あって、
なんかあんまし読む気起こらなかったり。
やはりミステリーは、気持ちよく騙されたいですw
もはやミステリー自体、かなり枯れたジャンルなのだろうな。
あの手この手の手法がもう出尽くしてるので
そうなると奇抜なのとか、奇をてらった感じを狙う方向に
いかざるを得ないようで。
なのでアガサクリスティとか
古い物のほうがまだ読めるようなきがするぽ。
(アガサクリスティは「そして誰もいなくなった」しか読んだ事無いけど。)
んでも最近頓に思うのですが
登場人物の名前を覚えるのがしんどくなってきてるw
歳かのう……。
この人誰だっけ。
と、本の最初の方の登場人物一覧を見る回数が増えてきてる最近……。
とくに今回読んだ「笑わない数学者」みたいに
血縁関係が入り組んでるのだと、
この人は誰の子で、誰と誰が兄弟だっけ?
とかよくわからんことになったまま読み進めてたりしてw
さらに今回のは、居ても居なくてもストーリーにあんま関係なくね?
っていう人が何人か居て、その人がちょっと触れられる度に
えっとこの人ってどういう人だっけ??
とかなっちゃうこと多々あり(ぉ
衰えたといえばもう一つ、
最近、一冊を一気に読み切ること減ったなぁ。
んまあ、季節柄もあるのでしょうけども。
暖かい布団の中でヌクヌクとしながら読んでると、
気がつくと寝てるとかおおいので。
ぐー
なにげにシリーズ前作「冷たい密室と博士たち」が
山もオチもない、盛り上がりに欠ける感じの内容だったのですが
今作は結構面白かった。
んでもちょっと笑ったのが
那古野(なごの)市という架空の都市名が出てくるのですが
これは実際には名古屋市なのですけども。
事件が起こるのは津市。
(わりと地元近辺なので知ってる地名ばかりだとなんかうれしいw)
んで、那古野市から津に、冒頭では近鉄特急で行くのですが
その後もう一度事件現場に行くときは車で、高速に乗っての行くのです。
その時、東名阪が東那阪となっててワラタw
どう読むんだこれw
東名阪は「ひがしめいはん」もしくは「とうめいはん」と読むのが普通だと思われ。
名古屋の「な」が繋がると「めい」とよみかえられてるのですけども
那古野の「な」は読み替えられないので「とうなはん」とかしか読めないw
そういえばジオブリの場合は普通に東名阪だったな。
名古屋の地名も普通に出てきたりして
綾金市=名古屋のようでいて、パラレル都市みたいになってるらしい。
んで「冷たい密室と博士たち」なのですが。
シリーズ第一作の「すべてがFになる」の時にも思ったものの、
前作はそうでもなかったのでその思いは薄まったのですが
今作は色濃く出てた特徴として、このシリーズは「天才」とか呼ばれる人々の
常人とかけ離れた思考や行動原理をウォッチする話なのだなーとか。
二ノ宮知子の「天才ファミリーカンパニー」とか「のだめカンタービレ」的な。
そう思うと、ミステリー的なのはオマケなのかなとか。
今作のも、ミステリー部分である
建物の外にあるブロンズ製のでっかい像が消えるトリックとかは
あまりにもあからさまで、むしろ逆にそれはないわーとおもったら
その通りだったりして。
あれでホントにだませるのかよと、いまいち現実味がないかんじで。
ブラクラのロックじゃないけど、
不確定要素を潰していって、最後に運だけになったときに
最高の賭になる。
ミステリーの場合でも、不確定要素を潰していって
いわば完全犯罪を目指すわけですよ。
んでもやはり運で勝負しなくてはならない部分もでてくる。
が、そこがハラハラして面白いワケで。
そこでトリックが不確定要素のこったままで展開されると
やっぱ面白くないんですよね。
たとえば誰かがタバコを吸っただけで崩れるトリックがあったとして
そうしたら、そこではタバコを吸えない状態を作るべきじゃないですか。
ただ、その時なんとなく理由もなく吸わなかった。
なんてのは、悪い方のご都合主義ですよね。
それが、ものすごく込み入った大がかりなトリックであるほど
細部にそう言うところがあったりすると、がっかり感大きいです。
んでもまあ、運の度合いというか、掛け率は
どのくらいで見積もるのかは読む人次第なのかも知れないですけども。
というわけで、あんましミステリー部分には
それほど期待しないほうがいいシリーズっぽいですね。
トリックの解答のところで、天動説地動説に例える下りは、
なるほどなーとおもったりしたけど。
むしろ動機付けというか、現象自体に意味を持たせたトリックといった感じで
そこでもやっぱトリックはエッセンスな感じで
登場人物の思想とか考えとか、そっちの方がメインなのだなーと。
思えば、笠井潔の矢吹カケルシリーズも、ミステリーよりも
哲学的考察のほうがメインだものな。
逆に、本格ミステリーと標榜してるものは
意図的に読者を騙そう騙そうとしてる
もはや悪意とも取れるようなものが結構あって、
なんかあんまし読む気起こらなかったり。
やはりミステリーは、気持ちよく騙されたいですw
もはやミステリー自体、かなり枯れたジャンルなのだろうな。
あの手この手の手法がもう出尽くしてるので
そうなると奇抜なのとか、奇をてらった感じを狙う方向に
いかざるを得ないようで。
なのでアガサクリスティとか
古い物のほうがまだ読めるようなきがするぽ。
(アガサクリスティは「そして誰もいなくなった」しか読んだ事無いけど。)
んでも最近頓に思うのですが
登場人物の名前を覚えるのがしんどくなってきてるw
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この人誰だっけ。
と、本の最初の方の登場人物一覧を見る回数が増えてきてる最近……。
とくに今回読んだ「笑わない数学者」みたいに
血縁関係が入り組んでるのだと、
この人は誰の子で、誰と誰が兄弟だっけ?
とかよくわからんことになったまま読み進めてたりしてw
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っていう人が何人か居て、その人がちょっと触れられる度に
えっとこの人ってどういう人だっけ??
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